エホバの証人の集会で、来年2025年の記念式の日付が発表されました。
2025年4月12日土曜日の日没後です。
ここで、改めてニサンの14日について調べてみました。
キリスト教におけるニサン14日の意義
ニサン14日は、ユダヤ暦で過越祭（ペサハ）の前日であり、キリスト教においても重要な日です。以下にその意義を説明します。
キリスト教、特にエホバの証人において、ニサン14日は非常に重要な意味を持ちます。
- 過越祭（ペサハ）の開始前夜:
- ユダヤ教では、ニサン14日の夕方から過越祭が始まり、イスラエルの民がエジプトの奴隷状態から解放された出来事を記念します。過越の夜に、家々の戸口に子羊の血を塗ることで、神の使いがその家を過ぎ越したとされています（出エジプト記12章）。
- イエス・キリストの最後の晩餐:
- キリスト教では、ニサン14日はイエス・キリストが弟子たちと最後の晩餐を取った日として記憶されています。この最後の晩餐は、キリスト教の聖餐式（エウカリスト）の起源となっています。イエスはこの晩餐で、パンとぶどう酒を使い、自らの身体と血を象徴するものとして弟子たちに与えました（マタイ26:26-28）。
- キリストの犠牲:
- ニサン14日の翌日、イエス・キリストは十字架にかけられ、全人類の罪の贖いとして死にました。この出来事はキリスト教信仰の中心であり、イエスの死と復活によって、人々が神との和解と永遠の命を得る道が開かれたと信じられています。
- 記念式: エホバの証人は、毎年、ニサン14日の日没後に「主の記念式」と呼ばれる集会を行い、イエス・キリストの死を記念し、その犠牲に感謝します。この集会では、パンとぶどう酒が使われ、イエスの体と血を象徴的に表します。
ニサン14日の日付けについて
ニサン14日の正確な日付は、毎年変動します。 これは、ユダヤ暦が太陰太陽暦であり、月の満ち欠けを基準としているためです。そのため、毎年、春分に最も近い新月の日がニサンの月の始まりとなり、その14日後にニサン14日が来ます。
2025年のニサン14日については、具体的な日付を特定するには、より詳細な暦計算が必要となります。計算サイトでユダヤ暦を計算することができます。また、エホバの証人の公式サイトでは、毎年、イエスの死を思い起こす集まりの日程が発表されますので、そちらでご確認ください。
- Keisan：https://keisan.casio.jp/exec/system/1343263576
- エホバの証人の公式サイト: https://www.jw.org/ja/
キリスト教におけるニサン14日の扱い
キリスト教の各宗派によって、ニサン14日の解釈や記念の仕方は異なります。 例えば、カトリック教会や正教会では、復活祭の日付が移動祝日であるため、ニサン14日と直接結びつけて祝うわけではありません。
より詳しい情報を得るためには、以下の点について調べてみると良いでしょう。
- キリスト教の各宗派の教義: 特に、新約聖書における最後の晩餐や十字架の出来事に関する記述
- ユダヤ暦: 太陰太陽暦の仕組みや、過ぎ越しの祭りとの関連
- エホバの証人の信仰: 主の記念式の意味や、他のキリスト教との違い
補足:
- ニサン14日の計算: ニサン14日の正確な日付を計算するには、天文学的な知識とユダヤ暦に関する深い理解が必要となります。
- 宗教暦: 宗教暦は、太陽暦や太陰暦とは異なる独自の計算方法を用いることが多く、複雑な場合があります。
総括
ニサン14日は、ユダヤ教とキリスト教双方にとって重要な日です。ユダヤ教では過越祭の準備と開始を意味し、キリスト教ではイエス・キリストの最後の晩餐とその犠牲を記念する日です。この日を通じて、信者たちは神の救いの計画とその実現に感謝し、その意義を深く考える機会としています。
つまり、他の宗教の信者・無神論者には関係の無い日です。
