要約

「ものみの塔2024年5月号研究記事19」は、現在の時代が特別である理由、確信すべき事柄、ノアの時代との比較、伝道活動の重要性、終わりの時に関する疑問、エホバが教えること、永遠の命の条件、イエスによる判断基準、そして「大いなるバビロン」の滅亡に対する人々の反応などを論じています。

質問と回答

  1. 今が特別な時代といえるのはどうしてですか。
    • 現在の時代は聖書の預言に基づき、終わりの日の前兆が見られるため特別とされています。
  2. どんなことを確信できますか。どんなことを認める必要がありますか。
    • 神の約束の確実性を確信し、終わりの日が近いことを認める必要があります。
  3. 私たちは以前、大患難が始まった時点でエホバに仕えていない人たちについてどう考えていましたか。どうしてですか。
    • 以前は大患難の時にエホバに仕えていない人々が即座に滅ぼされると考えていましたが、最近の理解ではそうではないとされています。
  4. ノアの時代に起きた事柄全ては将来起きる事柄を表している、と考えなくなったのはどうしてですか。
    • 聖書のより深い研究により、ノアの時代と現代の違いを理解するようになったためです。
  5. (ア)ノアは大洪水の前にどう行動しましたか。(ヘブライ 11:7。ペテロ第一 3:20)(イ)ノアが行った伝道について考えると,現在の伝道活動についてもどのように考えられますか。
    • (ア)ノアは信仰によって神の警告を受け入れ、箱舟を建設し、大洪水に備えました。
    • (イ)ノアの伝道活動は、現在の伝道活動のモデルとされ、熱心に続けることが求められます。

6-7. 終わりが来るまでに地球上の全ての人に良い知らせを伝えることはできない,といえるのはどうしてですか。

  • 地理的、文化的、言語的な障壁により、全ての人に伝えることは難しいとされています。
  1. どんな疑問が湧くかもしれませんか。(写真も参照。)
    • なぜ全ての人に良い知らせを伝えることができないのか、神の公正さに関する疑問が湧くかもしれません。
  2. エホバは聖書を通してどんなことを教えていますか。
    • エホバは愛と公正を持ち、信仰を持つ者に救いを約束しています。
  3. ほかにもどんな疑問が湧きますか。
    • なぜ特定の人だけが選ばれるのか、エホバの裁きの基準に関する疑問が湧くかもしれません。
  4. イエスは何を基準にして人々を羊かヤギに分けますか。
    • イエスは人々の行動と信仰を基準にして、羊とヤギに分けます。

12-13. 「大いなるバビロン」が滅びるのを見て、どのように反応する人がいるかもしれませんか。(写真も参照。) – 多くの人々が驚きと恐れを持ち、悔い改める者も現れるかもしれません。

14-15. 永遠に生きられるかどうかは、いつ死ぬか、またはどこに住んでいるかで決まりますか。(詩編 33:4,5) – いいえ、永遠の命は信仰と神の意思に従うことで決まります。

  1. 私たちはエホバについてどんなことを知っていますか。(挿絵も参照。)
    • エホバは愛と公正を持つ神であり、その意図と目的を成し遂げます。
  2. 次の記事ではどんなことを考えますか。
    • 次の記事では、現在の世界状況と神の約束に焦点を当てる予定です。

肯定的意見

  1. 聖書の預言の明確さ: 記事は、現在の時代が聖書の預言に一致していることを強調しており、信者に対する信仰の強化を促します。
  2. 伝道活動の重要性: ノアの時代の伝道活動を現在の伝道活動に関連付けることで、信者に対して積極的な行動を取るよう奨励しています。
  3. エホバの愛と公正: エホバが愛と公正を持つ神であり、その約束が信頼できることを強調しています。これにより、信者は安心感を得ることができます。
  4. 信仰と行動の重要性: イエスが人々を羊とヤギに分ける基準として信仰と行動を挙げており、日常生活での信仰の実践を促進しています。

批判的意見

  1. 終わりの日の解釈の変動: 記事は以前の解釈と最近の理解の違いを示していますが、これが一貫性の欠如として批判されることがあります。信者にとっては混乱を招く可能性があります。
  2. 全ての人に良い知らせを伝える困難さ: 地理的、文化的、言語的な障壁があるとしても、全ての人に伝えられないことに対する神の公正さに疑問を抱く人がいるかもしれません。
  3. 選別の基準の曖昧さ: イエスが人々を羊とヤギに分ける基準が信仰と行動に基づくとされる一方で、具体的な基準が曖昧であり、判断の基準に対する不安を引き起こす可能性があります。
  4. 「大いなるバビロン」の滅亡に対する反応: 多くの人々が驚きや恐れを持つとされていますが、その反応が具体的にどのような結果を招くのか明確にされていないため、信者にとっての実践的なガイダンスが不足していると感じられることがあります。

最後に

以前大会で「終わりの日の印は実現されている。しかし『戦争・災害・飢饉・暴力・不道徳はいつの時代もあることだ』と言う人もいます。その人達は大事なことを見逃しています。エホバの組織がいまだかつてないほどの大群衆となっていることです」(意訳)という話がなされていました。

この主張は正しいのでしょうか?

本当の信者は増加傾向にあるのか甚だ疑問に感じます。公称では世界に880万人(2023年の報告)の信者がいるとされていますが、排斥(会衆から除かれた人)以外のフェードアウトした人もカウントしている可能性が高いからです。現在、人権問題として各国で訴えを起こされるほどに膨れ上がった忌避制度。この制度を恐れて正式な脱退手続きをしていない人がいるのは、容易に想像できます。

解釈の調整がなされる度に「遅れず組織についていきましょう」と鼓舞していますが、果たして実際に”組織”についていける人はどれほどいるのでしょうか。